フェムテックとフェムケアの違い|フェムテックとは?意味と選び方を専門家監修で解説

膣内フローラ・乳酸菌最終更新日
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最近よく耳にする「フェムテック」と「フェムケア」。どちらも女性の体に関わる言葉ですが、何が違うのか、迷う方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、フェムテックは「テクノロジーで女性の健康課題を支える製品・サービス」、フェムケアは「女性が自分の体をいたわるケアそのもの」を指すことが多い言葉です。この記事では、2つの言葉の意味と違い、そして日々のセルフケアにどう生かせばよいかを、専門家監修のもとでわかりやすく解説します。

目次

フェムテックとは?意味をわかりやすく解説

結論

フェムテック(FemTech)とは、「Female(女性)」と「Technology(技術)」を組み合わせた言葉で、月経・妊娠・更年期など女性特有の健康課題を、テクノロジーを使って支える製品やサービスのことです。

フェムテックという言葉は、2010年代半ばに海外で使われはじめ、その後日本にも広がったとされています。月経の記録アプリや、自宅で使える検査キット、吸水ショーツなど、これまで「我慢するもの」「人に言いにくいもの」とされてきた悩みに、技術で向き合うという考え方が背景にあります。

アプリやデバイスのような「いかにもテクノロジー」なものだけでなく、研究にもとづいて開発された素材や成分を使った製品まで、幅広いものがフェムテックと呼ばれています。

フェムテックとフェムケアの違いは?

結論

フェムテックは「技術を使った製品・サービス」、フェムケアは「女性が自分の体をいたわるケアの行為や考え方」を指すことが多いです。はっきりした定義の線引きはなく、重なり合う部分も多い言葉です。

フェムケア(Femcare)は「Female(女性)」と「Care(ケア)」を組み合わせた言葉です。デリケートゾーン専用ソープで洗う、保湿する、生活習慣を整えるといった、日々のセルフケアそのものを指して使われることが多いのが特徴です。

一方のフェムテックは、そうしたケアを支える「道具」や「仕組み」に重心がある言葉です。たとえるなら、「自分の体を知り、いたわる」という目的がフェムケアで、それを助ける手段の一つがフェムテック、という関係に近いでしょう。実際には両者の境界はあいまいで、同じ製品がどちらの言葉でも紹介されることがあります。

フェムテックが扱う主な領域【一覧表】

フェムテックは、女性のライフステージごとのさまざまな悩みを対象にしています。

フェムテックの主な領域と例(目安)
領域製品・サービスの例ポイント
月経月経記録アプリ、吸水ショーツ、月経カップ周期や体調の変化を把握しやすくなる
妊活・妊娠基礎体温の記録アプリ、排卵日予測不安が続くときは医師に相談
更年期体調記録アプリ、オンライン相談変化に早めに気づくきっかけになる。つらいときは医師に相談
デリケートゾーン・膣内環境専用ソープ、膣内フローラの検査キット、乳酸菌に着目した製品自分の状態を知り、日々のケアを見直す
強い症状・続く不調—製品ではなく医療機関を受診

※あくまで一般的な目安です。自己判断はせず、気になる変化があれば医療機関にご相談ください。

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フェムテックが注目されるようになった背景

フェムテックが広がった背景には、女性の健康課題を「当たり前に話せるもの」にしようという社会の変化があります。

月経や更年期、デリケートゾーンの悩みは、これまで一人で抱え込まれがちでした。働く女性が増え、こうした悩みが仕事や生活に与える影響にも目が向けられるようになったことで、企業や行政もフェムテックに関心を寄せるようになっています。日本でも、経済産業省が2021年度から「フェムテック等サポートサービス実証事業」を行うなど、取り組みが進められてきました。

身近なフェムテック・フェムケアの例

特別なものに感じるかもしれませんが、フェムテックやフェムケアはすでに身近なところにあります。

  • 記録する:月経や体調をアプリに記録し、自分のリズムを知る
  • 洗う・守る:弱酸性のデリケートゾーン専用ソープで、外側をやさしく洗う
  • 知る:自宅で使える検査キットで、膣内環境の状態を確かめる
  • 補う:食事や乳酸菌を取り入れ、内側からのケアを意識する

フェムケアの具体的な始め方は「フェムケアの始め方|何から始める?内側と外側の基本」で解説しています。

デリケートゾーンのケアで土台になる「膣内の善玉菌」

フェムテックやフェムケアの中でも、デリケートゾーンのケアで土台になるのが膣内の善玉菌(乳酸菌)です。

健康な膣内では、デーデルライン桿菌などの乳酸菌が乳酸をつくり、膣内を弱酸性に保っているとされています。この環境が、雑菌が増えにくい「自浄作用」を支えています。におい・かゆみ・おりものの変化といったデリケートゾーンの悩みの多くは、加齢や洗いすぎ、生活習慣の乱れなどで善玉菌が減り、バランスが乱れることが背景にあると考えられています。

どんな製品やサービスを選ぶ場合でも、「善玉菌を減らさない・補う・自分の状態を知る」という視点を持っておくと、選び方に迷いにくくなります。詳しくは「膣内フローラとは?乱れる原因と整え方」をご覧ください。

フェムテック製品を選ぶときに確認したいことは?

結論

「医療機器・医薬部外品なのか、化粧品・雑貨・食品なのか」という位置づけと、表示されている内容に根拠があるかを確認しましょう。分類に合わない効き目をうたう製品には注意が必要です。

フェムテックと呼ばれる製品には、医療機器として承認・認証・届出がされたものや医薬部外品もあれば、化粧品や雑貨、食品に分類されるものもあります。同じ「フェムテック」でも、法律上の位置づけによって表示できる内容は異なります。

  • 分類を確認する:医療機器・医薬部外品・化粧品・雑貨・食品(機能性表示食品など)のどれにあたるか
  • 表示の根拠を確認する:機能性表示食品なら、届け出た表示の内容を確かめる
  • 言い過ぎに注意する:分類ごとに表示できる範囲は決まっています。雑貨や一般の食品なのに病気への効き目をうたう製品は避けましょう

気になる症状があるときは、まず医療機関へ

フェムテックやフェムケアは、あくまで日々の健やかさを支えるためのもので、病気の診断や治療の代わりにはなりません。

強いかゆみや痛み、いつもと違うおりもの、不正出血などがある場合や、症状が続く場合、感染症が疑われる場合は、セルフケアで様子を見ずに婦人科を受診しましょう。妊娠中・授乳中の方は、新しいケアを始める前に医師に相談してください。

フェムテックに関するよくある質問

フェムテックとフェムケアは同じ意味ですか?
似ていますが、フェムテックは技術を使った製品・サービス、フェムケアはセルフケアの行為や考え方を指すことが多い言葉です。明確な線引きはなく、重なる部分もあります。
フェムテック製品は医療機器ですか?
医療機器や医薬部外品にあたるものもありますが、化粧品・雑貨・食品に分類されるものも多くあります。購入前に、製品の分類と表示内容を確認しましょう。
フェムケアは何から始めればいいですか?
まずはデリケートゾーンの洗い方を見直し、外側を弱酸性の専用ソープでやさしく洗うことから始めるのが取り組みやすい方法です。あわせて、内側から善玉菌を意識したケアを取り入れると両輪がそろいます。
症状があるときもフェムテック製品で様子を見てよいですか?
強い症状や続く症状、感染症が疑われる場合は、製品で様子を見ずに医療機関を受診してください。フェムテックは診断や治療の代わりにはなりません。

まとめ

フェムテックはテクノロジーで女性の健康課題を支える製品・サービス、フェムケアは女性が自分の体をいたわるケアそのものを指すことが多い言葉です。どちらも「悩みを我慢せず、自分の体と向き合う」という点で目指すところは同じです。

デリケートゾーンのケアでは、膣内の善玉菌を意識することが土台になります。製品を選ぶときは分類と表示の根拠を確かめ、気になる症状があるときは、まず医療機関に相談しましょう。

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この記事の監修者
西森 健郎 (にしもり たけお)
株式会社ドウシシャ(東証プライム・証券コード7483)フェムテック事業部責任者
フェムケアの勉強会・啓発活動を主催 WOMAN’s VALUE AWARD Femtech 2年連続最優秀賞
世界ではフェムケアが急速に進化する一方で、日本はまだ発展途上にあり、社会の理解も十分とは言えません。女性の「奥ゆかしさ」という日本ならではの美徳は素晴らしいものです。けれど、そのために女性特有の健康課題を口にすること自体がタブー視されてきたのも事実です。これまで一人で我慢してきた方が、自分らしく、本来の力を存分に発揮できるように——。その後押しをしていきたいと考えています。

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この記事を書いた人

フェムケア・膣ケアの正しい情報を届けるソルフローラ編集部です。
デリケートな悩みだからこそ、フェムテック事業責任者による監修体制を整え、医学的根拠(公的機関・学会情報)と実体験の両面から、信頼できる発信を心がけています。

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