閉経後にデリケートゾーンが乾く・かゆい…GSMの原因とケアを解説

閉経後の乾燥・かゆみと向き合う
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閉経を迎えた頃から、デリケートゾーンの乾燥やかゆみ、ヒリつきが気になるようになった——そんな悩みを抱えていませんか。「年齢のせいだから仕方ない」と我慢している方も多いかもしれません。

でも、その不調には**GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)**という名前があり、医療機関で相談できる治療の選択肢もあります。決して、我慢するしかないものではありません。この記事では、閉経後の乾燥・かゆみが起こる理由と、GSMについて、そして医療とセルフケアの両面からの向き合い方を、専門家監修のもとでわかりやすく解説します。

※この記事は一般的な情報であり、診断ではありません。つらい症状がある場合は、婦人科・女性外来にご相談ください。

目次

閉経後に乾燥・かゆみが起こるのはなぜ?

結論

閉経によって女性ホルモン「エストロゲン」が大きく減少するためです。エストロゲンは粘膜のうるおいや、膣内の善玉菌が働く環境を支えているため、減ると乾燥・かゆみが起こりやすくなります。

閉経後のデリケートゾーンの乾燥・かゆみの背景には、エストロゲンの大幅な減少があります。

エストロゲンは、デリケートゾーンの粘膜にうるおいとハリを与え、膣内の善玉菌(デーデルライン桿菌)が働く環境を支える女性ホルモンです。閉経の前後で、このエストロゲンが急激に減少します。

ライフステージと女性ホルモン(エストロゲン)量の変化 女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量は思春期に増加し、20代から30代でピークを迎え、40歳前後の更年期から急激に減少し、閉経後は低い水準で推移する傾向を示した概念図。 ライフステージと女性ホルモン量の変化 更年期 エストロゲン分泌量 20〜30代に 分泌量がピーク 40歳前後から 急激に減少 思春期20代30代40代50代60代〜 ※分泌量の推移を示した概念図です。値は月経周期内でも大きく変動します。 出典:厚生労働省 e-ヘルスネット/女性の健康推進室 ヘルスケアラボ 等をもとに作成

その結果、粘膜が薄く乾燥しやすくなり、うるおいが失われ、バリア機能が低下します。同時に膣内の善玉菌も減り、環境が不安定になります。これが、乾燥・ヒリつき・かゆみ・性交痛といった症状につながるのです。これらは「老化」と片付けられがちですが、医学的に理解され、対処法のある変化です。

GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)とは?

結論

GSMとは、閉経後のエストロゲン低下によって、外陰部・膣・尿路に起こるさまざまな症状の総称です。乾燥・かゆみ・性交痛・排尿トラブルなどが含まれます。

**GSM(Genitourinary Syndrome of Menopause=閉経関連泌尿生殖器症候群)**とは、閉経に伴うエストロゲンの低下によって、デリケートゾーンや尿路に起こる症状をまとめた呼び方です。比較的新しい医学的な概念で、以前は「萎縮性腟炎」などと呼ばれていた症状も含まれます。

GSMの主な症状には、次のようなものがあります。

  • デリケートゾーンの乾燥・ヒリつき・かゆみ
  • 性交時の痛み(性交痛)
  • 排尿時の違和感・頻尿・尿もれなどの排尿トラブル
  • 繰り返す膣や尿路の不快感

これらの症状は、閉経後の女性に非常によくみられるものです。「自分だけ」ではありませんし、恥ずかしいことでもありません。大切なのは、我慢せず、正しく対処することです。

GSMかも?こんな症状は医療機関へ

結論

乾燥・かゆみ・性交痛・排尿トラブルなどで日常生活や生活の質に支障がある場合は、我慢せず婦人科・女性外来(更年期外来)に相談しましょう。

次のような症状があり、つらいと感じる場合は、セルフケアだけで抱え込まず、婦人科・女性外来(更年期外来)を受診してください。

  • デリケートゾーンの乾燥・かゆみ・ヒリつきが続く
  • 性交痛があり、パートナーとの関係に影響している
  • 排尿時の違和感・頻尿・尿もれなどがある
  • 症状によって日常生活や気分に支障が出ている

GSMは、適切なケアや治療で症状をやわらげられることが多い状態です。「年齢だから」「恥ずかしいから」と受診をためらう必要はありません。医療機関は、こうした悩みに向き合うための場所です。

医療でできること|治療の選択肢

結論

医療機関では、保湿剤や潤滑剤の使用、局所的にエストロゲンを補う治療、ホルモン補充療法(HRT)など、症状や状態に応じた選択肢を相談できます。

GSMに対して、医療機関では症状や状態に応じたさまざまな選択肢があります。以下は一般的な選択肢の紹介であり、実際にどの方法が適しているかは、医師の診察のうえで決まります

  • 保湿剤・潤滑剤:乾燥や性交痛をやわらげるために用いられます。
  • 局所的なエストロゲン製剤:膣に直接使うタイプで、デリケートゾーンのうるおいを補う目的で処方されることがあります。
  • ホルモン補充療法(HRT):全身的にホルモンを補う治療。更年期の他の症状もあわせて相談できます。

これらは医師が症状・既往歴・体質などを踏まえて判断するものです。気になる方は、まず婦人科・女性外来で相談してみましょう。セルフケアと医療を組み合わせることで、より快適に過ごしやすくなります。

日々のセルフケア【外側はやさしく洗って保湿】

結論

医療と並行して、日々のセルフケアも大切。乾燥しやすい肌を、洗いすぎず、弱酸性の専用ソープでやさしく洗い、専用保湿剤でうるおいを補いましょう。

医療での治療とあわせて、日々のセルフケアも症状とうまく付き合うための大切な要素です。閉経後のデリケートゾーンは乾燥しやすいので、**「洗いすぎず、うるおいを守る」**ことが基本になります。

ボディソープでのゴシゴシ洗いは、うるおいと善玉菌を奪い、乾燥を悪化させます。膣の中は洗わず、外側を肌と同じ弱酸性のデリケートゾーン専用ソープで、やさしく洗いましょう。乳酸菌に着目した専用洗浄料の**ponopono(ポノポノ)**は、善玉菌が住みやすい清潔な環境を保ちながら、うるおいを守ってやさしく洗えるので、乾燥しやすい閉経後の肌のセルフケアに向いています。洗浄後は、デリケートゾーン専用の保湿剤で、外側にうるおいを補うのもおすすめです(保湿剤は外側のみに使用してください)。

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日々のセルフケア【内側から善玉菌を補う・生活習慣】

結論

外側のケアに加え、内側から善玉菌を補い、生活習慣を整えることも、揺らぎやすい膣内環境を支える助けになります。

閉経後は膣内の善玉菌も減りやすいため、内側からのケアも土台として役立ちます。膣内環境を整える機能が報告された乳酸菌の機能性表示食品「ケアラクト」のような選択肢を、日々の習慣に取り入れるのもよいでしょう。外側の洗浄・保湿と、内側の善玉菌ケアを組み合わせることで、揺らぎやすい膣内環境を多面的に支えられます。

あわせて、バランスのよい食事(大豆製品・発酵食品など)、十分な睡眠、適度な運動、体を冷やさないことも、全身のコンディションを通じてデリケートゾーンの健やかさを支えます。ただし、これらのセルフケアはあくまで補助であり、つらい症状がある場合は医療機関での相談を優先してください。

善玉菌ケアは「膣内フローラを整える方法|今日からできる5つの習慣」で解説

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閉経後の乾燥・かゆみ(GSM)に関するよくある質問

閉経後の乾燥やかゆみは、放っておいても大丈夫ですか?
GSMは、放置すると症状が続いたり進んだりすることがあるとされます。つらい場合は我慢せず、婦人科・女性外来に相談しましょう。適切なケアで和らげられることが多い状態です。
GSMは市販の保湿剤やソープだけでケアできますか?
軽い乾燥はセルフケアで和らぐこともありますが、性交痛や排尿トラブルなどがある場合は医療機関での相談が必要です。セルフケアは補助、治療は医療、と考えましょう。
性交痛があります。年齢のせいだから仕方ないですか?
性交痛はGSMの代表的な症状で、潤滑剤や治療で和らげられることがあります。「仕方ない」と諦めず、婦人科・女性外来に相談してください。
ホルモン補充療法(HRT)は受けた方がいいですか?
HRTが適しているかは、症状・既往歴・体質などにより異なります。医師と相談して決めるものです。まずは受診して選択肢を聞いてみましょう。
乳酸菌サプリは閉経後の乾燥に効きますか?
サプリは医薬品ではなく、症状を治すものではありません。膣内環境を整える機能が報告された乳酸菌を、洗浄・保湿・生活習慣とあわせて続けることで、揺らぎやすい膣内環境を内側から支えるという考え方です。つらい症状は医療機関に相談を。

まとめ

閉経後のデリケートゾーンの乾燥・かゆみは、**エストロゲンの低下によるGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)**という、医学的に理解された変化です。「年齢だから」と我慢する必要はありません。性交痛や排尿トラブルなど、つらい症状は婦人科・女性外来に相談することで、保湿剤やホルモンを補う治療など、和らげる選択肢があります。

そして、医療と並行して、外側はやさしく洗って保湿し(ponopono)、内側から善玉菌を補い(ケアラクト)、生活習慣を整えるという日々のセルフケアが、症状とうまく付き合う助けになります。一人で抱え込まず、医療とセルフケアの両輪で、快適な毎日を目指しましょう。

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この記事の監修者
西森 健郎 (にしもり たけお)
株式会社ドウシシャ(東証プライム・証券コード7483)フェムテック事業部責任者
フェムケアの勉強会・啓発活動を主催 WOMAN’s VALUE AWARD Femtech 2年連続最優秀賞
世界ではフェムケアが急速に進化する一方で、日本はまだ発展途上にあり、社会の理解も十分とは言えません。女性の「奥ゆかしさ」という日本ならではの美徳は素晴らしいものです。けれど、そのために女性特有の健康課題を口にすること自体がタブー視されてきたのも事実です。これまで一人で我慢してきた方が、自分らしく、本来の力を存分に発揮できるように——。その後押しをしていきたいと考えています。

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この記事を書いた人

フェムケア・膣ケアの正しい情報を届けるソルフローラ編集部です。
デリケートな悩みだからこそ、フェムテック事業責任者による監修体制を整え、医学的根拠(公的機関・学会情報)と実体験の両面から、信頼できる発信を心がけています。

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